一見ヘルシーなイメージの果物。近年は「バナナダイエット」や「りんごダイエット」と呼ばれるものが流行ったりしていたので、ヘルシーなイメージを持つ人も少なくないはずです。
よくモデルさんが
「朝ごはんは果物だけにしています」
「スムージーだけにしています」
ということをよくメディアでは耳にします。なので、「私もやってみよう!」と挑戦される方も多いと思います。
しかし!待ってください!
はっきり言います。
果物はごはんの3倍太りやすいんです。
なぜ果物はごはんよりも太りやすいのか?
そもそも、果物とお米では体内での使われ方(代謝経路)が異なります。
この二つは体内で糖に変換されます。
お米はグルコース、果物はフルクトースになりそれぞれ別の使われ方をしているんです。
果物は体内でフルクトースになり、肝臓にはいりますが、肝臓で中性脂肪に変換されやすい特徴があります。
一方お米は体内でグルコースになり、全身のエネルギーになるわけです。グルコースは日常生活の動きでとても大切なものです。
歩く、考えるなど、脳の活動にも大切で、果物のフルクトースに比べると体の中でエネルギー代謝として使われやすいのです。
そしてこれが多く含まれているのは、糖質(お米、パンなど)です。
お米とりんごどちらが太るか実験してみた。

結論からいうと太りやすいのは断然りんごでした。
10週間おにぎりと、りんごをプラス200カロリー分摂取し、最後に体脂肪量を測定した結果・・・
下記の結果になりました。
ブドウ糖はお米ですね。果糖は果物。
明らかに果物側のほうが体脂肪量が増えています。
このような実験結果からも、果物が太りやすいということがはっきりわかりました。
果物が太りやすいのは当たり前。
昔々の話です。
そもそも我々の先祖の主食は果物でした。当たり前ですが、今のようにすぐにごはんやパンなどを食べられるわけではなく、手軽なものも当然ありません。
その中で、唯一すぐに食べられたものが、果物です。
果物は、高エネルギーで、食料がない時代には脂肪を溜め込んで、飢餓状態を乗り切るために大切な食品だったと言われています。それを倹約機能といいます。
この倹約機能は今でも人間に備わっていて、穀物よりも体脂肪をためやすい果物の方が太りやすいとはっきり言えるのです。
ビタミンが豊富な果物を取らなくていい?
ビタミンは果物ではなく、野菜からも摂取可能です。
りんご1個のビタミンよりも、パプリカ細切り1本の方が、断然ビタミン含有量も高いです。
ちなみにビタミンは人間にとって大量に必要なものではありません。
微量でokなのです。
糖質やタンパク質は1日〇〇g必要という表現がされますが、ビタミンは1日〇〇mgと表現されています。
比べると1000分の1です。
ダイエット中にビタミンは必要だと大量に食べ続けていると、必ず太ります。というか痩せません!
ビタミンは野菜からでも取ることができるということを覚えておきましょう!
それでも果物が食べたい時はどうしたらいい?
いや、でも私は果物が大好きだから食べたい!
そんな方は、食べたらすぐに運動してください。運動しなければ中性脂肪になります。
運動をすれば、フルクトースが筋肉に入り、エネルギーとして利用されるので、中性脂肪にはなりません。
食べるには、それなりの覚悟がいるということですね。。。
最後に
ヘルシーな食べ物は意外と落とし穴があるんですね。
果物はよくキラキラしている痩せている人が食べているので、同じ食事をしていれば痩せると思うかもしれませんが、運動量の差や体質などによっても痩せやすさは異なります。
自分にあっているダイエット方法はなんなのか。
それを見極めることがとても大切で重要になります。
ダイエット成功には、知識をつけて行動することがなによりも大切です。
頑張りましょう!